HMCC(ハンドメイド キャンピングカー クラブ)
あなたにも出来る 手作りキャンピングカー!


ハ イ エ ー ス ク ラ ス 編

普段街中でも取り回しが楽なハイエースクラスをご紹介します。まず、自分のアウトドアスタイルや家族構成を考慮に入れ、数年先を見据えたレイアウトを考えよう。初めから欲張った装備は考えず、必要最低な装備で考えていかないと行き詰まってしまうので要注意。限られた空間の中に、欲しい物全て積むこと事態無理があり、たとえ積めても居住空間が損なわれ、走行性能にも影響するのが落ちです。必要最低限の装備しか付けない!そんな気持ちで始めよう!!
大森号
レイアウトが出来たら、平面図に寸法取りをする。図面が無ければカタログを拡大コピーして使用してもよい。この時点で作業は半分終わったと言っても良いくらい重要な作業なので後で失敗の無いようにたっぷり時間を取りましょう。
1) 設計図作成
2) 床張り
3) 保温
4) 電気配線・配管・穴あけ・サブバッテリー及び充電装置の決定
5)  内装(壁・天井を含む)
@ベッド    乗車定員の1/3以上  
   大人一人 幅500mm 長さ1800mm
Aギャレー    コンロ・水道(上下水共10g以上)
B収納スペース  出来るだけ多く

1) 設 計 図 作 成


      左側面物入れ      給・排水タンク&ボンベ

セカンドシート・雑誌入れ    コンロ・冷蔵庫        流し・小物入れ

2) 床 張 り 作 業

ワンボックスクラスの床は鉄板で出来ていて凸凹で波状になっています。このままだとカーペットを張っても安定しません。そこで平らな場所にコンパネを横に4枚揃えて並べ、その上に車から外したカーペットを敷いて型を取り、ジグソーで1〜2cm内側をカットします。うまく出来ましたらコンパネをボディにタッピングビスで、しっかりと固定します。床の下には配線・ホース類・タンクがありますから要注意!!!張り終わりましたら床仕上げ材を張り込みます。あらかじめ型取ったフローリング材をコンパネの上に接着剤か,両面テープで固定します。(フローリングがいいですよ)毛足の長いカーペット等は汚れが落ちにくく水などを落としたら拭き取りにくいし、ダニの住家になり衛生上好ましくありません。

3) 保 温 作 業

この作業は改造工程の中では一番簡単だが、馬鹿に出来ない!!ちゃんとやらないと後で泣きを見ることになります。真夏の炎天下でも断熱をしっかりしておけば、エアコンの効きも早く、冷気を外に逃がさず冬はまったくその逆で、厳冬下のスキー場の暖房効果に大きな差が出ます。荷室部分両サイドの内張りをマイナスドライバー等で丁重に外します。グラスウールを寸法に合わせ切った後は、ビニールのごみ袋に入れてから隙間に押し込みます。そして内張りを元通りに戻せば完成です。天井も出来たらグラスウールを入れましょう。(グラスウールは皮膚に触れるとかゆくなるので長袖、手袋、マスク等で完全武装で作業しましょう)

4) 配 線 作 業

内張りが外れているうちに壁の中に隠蔽できる配線は今のうちに通しておきます。内装が仕上がってしまった後では通すことが出来ないので、実際に使う本数より最低2〜3本は余分に通線しておきます。(使っている間に必ず欲しくなる電送品が出で来るものです)図面上に室内照明、スイッチ、サブバッテリー、アイソレーター、インバーター、FFヒーター、外部電源、ヒューズボックス等を記入し図面通りに配線します。出来るだけ一個所にまとめて結束し、後で見分けが付くよう線名札を付けておけば後であたふたしなくてすみます。壁や天井や家具が出来てないので配線は仮止め程度で結構です。配線の太さは使用電気製品の容量で変わってきますので注意してください。大電流が流れる物は太くしましょう。定格電流以上の電流を流し続けると配線が加熱し火災になる場合もありますので、ワンランク上の太さにしましょう。オームの法則:E(電圧)=I(電流)×R(抵抗)
◆ 電気配線の太さの目安
アイソレーターからバッテリー:5.5φ
バッテリーからプロテクター :5.5φ
プロテクターから配電盤   :5.5φ
配電盤から負荷まで     :1.25〜2.0φ
◆ サブバッテリーと走行充電
電気機器を停車中にメインバッテリーに接続して一晩使用したとします。翌日キーを廻してもエンジンがかからないことが良くあるのです。その様にならないように専用のバッテリーを付ける必要があるのです。(サブバッテリーと言います)サブバッテリーも充電しませんと、肝心なときに使用できませんそこで走行中に充電できる装置を付けます。一般的にはアイソレーター(ダイオードを利用した逆流防止装置)で分流した片方をサブバッテリーに接続します。サブバッテリーと配電盤の間にプロテクターを付けておけば、電圧が10.5Vになると自動的に切れて過放電を防ぐことが出来また、11V以上になると自動的にONになります。(サブバッテリーは室内に置くと充電時ガスが出ますので、室内に置く場合はガス放出の無いシールドタイプがお勧めです。)
◆ 二次配線
配電盤からそれぞれの機器まで配線をするわけですが、基本的には各負荷に色違いで2本配線してください。(1本は電源、残りはアース)スイッチは機器に付いている物を使用し、配線は無駄でも最短距離を通すのではなく、車の曲がり角に沿ってテープでまとめ配線の両端に番号をふっておきましょう。(車の改造は一気に出来ません、一週間もたてば、配線の順序など忘れます)

5) 穴 明 け 作 業

穴明けが必要な物は概ね三つに分けられます。
@ 電気配線及び電気機器の取り付け
電線を通す穴には必ず絶縁ブッシュか配線管で配線の保護を
A 冷暖房、換気扇
B 給排水設備
穴明けはボディーの為にはあまり良いことではありません、必要最低限にしましょう。

  後部左側クロウゼット    後部中物入れ       後部右側物入れ

6) ソ フ ァ ー ベ ッ ト の 制 作

乗車定員を何人にするかで就寝定員が決まり、乗車定員の決定はとても重要な事なのです。乗車定員は便宜上6人とし、話をを進めますので了承ください。就寝定員は乗車定員の1/3以上ですので、2人以上の確保が必要になります。このクラスでは平面で大人2人の就寝定員でいっぱいなので、2段ベットを制作し上部に子供2人かもしくは大人一人を確保する必要があります。
材料による分類
1) 金属(アングル)で枠を制作
2) 木材 2バイ材等で枠組をし周囲にコンパネを張る
    配置による分類(室内レイアウトの段階で決定)
    基本的には対座式あるいは二の字式かコの字式に分類される
    が配置により多少変更される。
1) 前部 運転席に近くコミュニケーションできワゴン感覚
2) 後部 走行居住性に多少問題あるが色々なシートバリエーションが出来る。
    ベットにした状態で長さが最低1800mm幅1人500mm
    (このクラスの車では内寸1400mmが限界ですので現実に
    は2人しか取れません)同乗者の居住性と安全性を考えるなら
    ばセカンドシートは骨組みがスチール製のキットがベターでし
    しょう。シートの高さは平均的日本人の体型では、仕上がりで
    400mm以内に納めませんと走行中疲れます。

このページに関するお問い合わせは(大森)までお願いします。

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